工場現場より

高卒工場、現場勤務9年目が工場現場の仕事について書くブログ

職場の心臓部にグイグイ近寄れ

なぜか新入社員は職場の班長の席やDCSといった心臓部ではなく

離れた、食事の席や部屋の隅に座ることが多いです。

確かに仕事の重要な場所の席を埋めてしまうのは心苦しい、遠慮しがちです。

僕もそうでしたし

新入社員のすべてが期間の大なり小なりはありましたが

隅の席に座っていました。

 

これは損です。

仕事の中心部のド真ん前に座るのは迷惑ですが。

先輩方がわざわざ声をかけに向かわなくても

声の届く範囲、目の届く範囲に座るのがベストです。

 

工場の先輩は先生じゃない

新入社員にアドバイスしてあげたいことといえば

「工場の先輩は先生じゃない」ということです。

 

例えば、学校や教育施設では

”教えることが仕事”の先生がいます。

 

工場では先生はおらず

”生産することが仕事”の先輩がいます。

 

つまり、先輩は指導よりも生産を優先して良いのです。

指導員といって新人教育を担当している先輩がいると思いますが

あれは上司が勝手に任命していることが常です。w

 

一人で作業するならチャチャっと済ませる仕事を

新人がくっついていることで

丁寧に仕事をせざるを得ない場合があるのです。

 

そのため、昔気質の職人っぽい言い方をすれば

「おんなじ事を聞くと怒られる」ってこともあるのです。

(最近は無いでしょうけど。)

 

 

バカなら定常作業を覚えろ

工場の作業では
日常的に行う作業「定常作業」(日常作業、定期点検、呼称様々...)と
非常事態や立ち上げ、立ち下げのときの「非定常作業」があります。 

たい焼き屋で言えば定番の黒あん、カスタードが定常作業ならば
春限定桜あん、秋限定芋あんが非定常作業です。

工場の様々な作業に面食らって
頭がパニックになっているならば
定常作業をマスターしましょう。
非定常作業の中には数年に一度の作業ってのもザラです。

これで一年のうち、200日は活躍できるでしょう。
じゃあ、非定常作業の説明は聞き流していいかというとそうではありません。
非定常作業の中にも定常作業に通ずる法則があるからです。
例えば、冷却水の返り(戻り、リターン)のラインを作ってから
冷却水を入れるなど
意識すると定常作業にも活用できるノウハウがあります。

工場勤務新入社員はメモを取るのが仕事です

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私が新入社員の時

(こんな作業、メモ取らなくても覚えられるよ!)

とメモを取っていませんでした。

 

しかし、工場勤務9年目、異動して4日目の僕はメモを取りまくっています。

1日でメモ帳の2/3は書き尽くしたので相当なメモ魔となっています。

メモの内容はメモを取って慣れるまでは確認しながらやりたい作業もあります。

しかし、ゴミ捨ての場所など小学生でも覚えられそうなこともメモしています。

 

なぜか?ぷろぱち君は9年目にして知能が大きく衰えたから...

ではなく(←ホントか?)

「メモを取るほどあなたの話を真剣に聞いていますよ」というポーズをするためです。

 

僕も後輩が何人もいましたが

メモを取りながら聞いてくれる後輩とメモを全く取らない後輩は

印象が全く違います。

メモを取るのは頭に作業内容を入れるためでもありますが

こういうところから人間関係は決まっていくのです。

9年務めていたけど、また1からの出発

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4月、春。

出会いと別れの季節。

 

私は地元工業高校を卒業して、地元大手工場に入社。

なんだかんだ9年目たち、職場では中堅として作業していました。

 

2018年4月。

更衣室から出るとそこには課長が立っていました。

「ちょっと良い?」と会議室に呼ばれました。

 

「ぷろぱち君の異動が決まりました。二週間後からA工場でがんばってください。」

い、異動〜!

いつかあるとは先輩方から聞かされていましたが...。

 

それから二週間後、新しい職場であるA工場計器室へ。

9年間、お世話になった先輩後輩はおらず、みんな知らない顔。

僕を見つめています。

 

A工場の課長から

「今日から一緒に働いてもらうぷろぱち君です。

では、ぷろぱち君一言お願いします。」

 

え〜!一言お願いされんの〜!?

なんにも考えてなかった!

「B工場からきました、ぷろぱちです。

入社9年目になりますが

新入社員のつもりで頑張っていきたいと思いますので

よろしくお願いします!」

 

頭を下げ、そこそこの拍手を受けながら

(え〜!新入社員のつもりで頑張らなきゃいけないの!?)と思う

言葉と心が一つになっていないぷろぱち君でした。